一般論 対 特定の原理
最後の実例は特定の知識、古い電話の話題における専門的な領域の知識が必要だった。何らかの方法で非現実的な音をデザインする際に、エンジニアリングの知識を必要とすることはもう一般常識だ。ある実例はモーグフィルタ、808ドラムマシン、テルミン、1970年代のハモンドオルガンなどを作る。ほとんどの音は、元々電気または電子だ。覚えておきたいのは、AY38610サウンドチップはシフトレジスタをノイズのソースに使うと、日本のヴィンテージビデオゲームのノイズを忠実に再現するのに非常に役立つかも知れない、とかそういうこと。ある種のプリンターが24ポールのステッパーモータを使っていることを知っていれば、ドットマトリクスプリンタの音を忠実に再現するのを助けてくれるかもしれない。V8エンジンと2ストロークのモーターサイクルエンジンは広大だけど、実世界での物理的なデザインに根付いている。何故2羽の鳥が異なった音を鳴らすのか、というのは生物学の知識が役に立つ質問。でもこれらのそれぞれが限られた知識を動かす。
ときどき僕らは異なる種類の知識、僕らが”第一原理"とでも呼ぶような、もっと広範囲にわたる種類の物理的と数学的推論を使うことが必要になる。"関係する音はたいてい似たような時間フレームで再生停止される"とか、"振動する膜は常に指数関数的に減衰する"というような報告は、サウンドデザイナーにとても役立つ広い知識を語りかける。これらのルールは合成の根本における数学の基本的な法則よりも少し基礎的でなく厳密さを欠き、常に真とは限らないが、それらをデザインに採用したり、何が機能するかを理解することで沢山のものを得ることができる。
サウンドデザインに関する文書の翻訳
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